「あいつは筋肉がすごいからプロテインを飲んでいるはずだ!」という声を聞いたことありませんか?
そりゃあプロテインくらい飲んでいるだろうと思うのですが、その声を聞いているとどうやらニュアンスが違うような。
プロテインを飲むと勝手に筋肉がつくと勘違いしているようなのですね。
これが一部の人の意見なら良いのですが、わりと同じように思っている人は少なくないのが実情です。
そこでプロテインは正しくはどんなものなのかを復習として再度認識してみてください。
また同じようなことを一般人に言われたときに、しっかりと説明できると尚良しですね。
プロテイン=ただのたんぱく質
まず前提として、プロテインはただのたんぱく質です。
たんぱく質を英語にするとプロテインなので、これは説明しやすいですね。
海外製品などの成分表をみると、fatやcarboと一緒にproteinと表示されているはずです。
「たんぱく質もあるけど、怪しい粉じゃないか!」という声もあるでしょう。
ですが、プロテインシェイクも成分的には8割強がたんぱく質で、残りは糖質(炭水化物)やビタミンなどの栄養になります。
どれも普通に食事から摂れるような成分であり、決して飲むだけで筋肉がつくような魔法の粉ではないのですね。
原料としては牛乳の上澄みである乳清(ホエイ)や大豆が主で、ほかに牛乳や牛肉で作られるプロテインも存在します。
この原料を伝えてあげると、だいぶ偏見もなくなるのではないでしょうか。
プロテインは筋肉増強剤ではない
ということで、プロテインはたんぱく質を中心とした筋トレに必須の栄養を効率的に摂れる食品であり、決して怪しいものではありません。
一般人がイメージする筋肉増強剤も確かに存在します。
ですが、こちらは簡単には手に入りませんし、ボディビルなどの大会でも禁止指定をしている団体が多いです。
そのためほとんどの人は使用しません。
ではなぜプロテインを使うのかというと、手軽に安く必要な量のたんぱく質を摂取できるからです。
食事からでも当然たんぱく質は摂れますが、1回に必要な量の30gなどを摂取しようとするとステーキ1枚は必要になります。
それを毎日繰り返すとなると経済的にもかなりの負担になりますし、お腹がいっぱいになって食べられないという事も。
その点プロテインシェイクであれば、一か月分で数千円で済みますし、シェイクなので間食程度の満腹度で済ませられます。
本気で体を作る人の1日5食というのも、プロテインを活用すればだいぶ現実的になります。
年齢に関わらず健康的に飲める
こういった前提を知らない人が、高齢者にプロテインを飲ませることを勧められて怒るわけですね。
「高齢者に身体に負担のかかるものを勧めるな!」という理屈らしいですが…。
前述の通り、プロテインは8割強がたんぱく質で、それ以外もビタミンなど普通の栄養素です。
そのため、過剰な量を飲みすぎなければ身体に悪影響を及ぼすことはありません。
それどころか、顎や歯が弱くなって肉が食べられなくなった高齢者にも、しっかりとたんぱく質を摂取できるという点でメリットがあります。
年をとって炭水化物ばかりになりがちな食生活の両親などには、ぜひプロテインを勧めてあげたいところ。
飲みすぎれば肝臓にダメージを与えてしまいますが、1日に1~2杯程度であればむしろ健康にプラスになります。
両親の食生活が心配…というかたは、やたら高い健康食品なんかよりもプロテインを贈ってあげてください。
それだけでだいぶ健康になりますよ。
このようにプロテインに関する偏見はだいぶ根深いですが、原料や成分を説明してあげると誤解も解けるでしょう。
筋トレをしない人にも健康面でおすすめしたい食品ですので、ぜひプロテインの魅力を語ってみてください。